人間が刺されれば、最悪の場合は死に至るほどの強い毒をもつ外来種の「ヒアリ」が東京港で定着した可能性があることがわかりました。
国内拡散の恐れがある「ヒアリ」の特徴や見分け方、刺された時の症状、被害予防等を画像と共に皆さんへお伝えしたいと思います。
2017年に、兵庫県や愛知県、大阪府の港で確認され大きな話題になった「ヒアリ」ですが、今回は、東京港青海ふ頭において巣の中で成長した繁殖可能な女王アリが50匹以上も見つかり、既に別の場所に拡散した可能性が高ようです。
人間に害を与えるだけでなく、農作物などにも大きな被害を及ぼす「ヒアリ」は本当に既に拡散してしまっているのでしょうか…?
特徴と見分け方
・背中に2つ「こぶ」のようなものがある
・主に赤褐色、お尻の部分は黒め
・毒の針を持っている
・体調2~6mm(通常のアリより大き目のことが多い)
全体的に赤く、お尻が黒いアリには要注意ですね…でも、小さなアリを見分けるのは難しい… (>_<)
症状は?
・非常に激しい痛みを伴う
・水疱状に腫れる
・アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を引き起こす可能性あり、息苦しさ、めまい、激しい動悸が起きる。
刺されてしまったら
・刺された箇所を消毒し抗ヒスタミン剤や細菌感染を防ぐ薬を塗る(市販の虫刺されの薬でよい)
・20~30分程度は安静にし、体調の変化がないかチェック
・最悪の場合は死に至る可能性もあるので、少しでも違和感を感じたり、体調がおかしいと思ったら直ぐに病院へ行き「アリに刺されたこと」「ヒアリかもしれないこと」を伝え診断してもらいましょう。
ヒアリを見つけたら
・殺虫剤をかける (通常のアリ用殺虫剤で十分効果はあるそうです)
・熱湯をかける
ただ、無暗にアリを駆除しないように気を付けて下さい!
在来の虫たちを駆除してしまうことで「ヒアリ」が生きやすい状態を作ってしまうことがあります(゚Д゚;)
一般の人間は「ヒアリ」を判別することは難しいと思います。
慌てずに、まずは写真を撮って通報し、確認を取りましょう^^
被害の予防
上記でお伝えした「刺されてしまったら」よりも「刺されないようにする」ことが一番大切なことです。
・農作業や家庭菜園、庭の手入れなど屋外での作業の際は手袋を着用する等、肌を露出しない。
・野外にサンダル等を外に置きっぱなしにしない、置きっぱなしの際は履く時に注意して履く。
神経質になり過ぎる必要はありませんが、頭の片隅に留めておきましょう(‘◇’)ゞ
「ヒアリ」は一度定着すると、根絶はきわめて困難と言われています(゚Д゚;)
ヒアリが定着した国々で根絶に成功したのはニュージーランドだけのようで、定着の初期に徹底した対処を行い唯一根絶に成功しています。
さすが、ニュージーランド、国民や自然環境に対する国の姿勢が表れていますね♪
日本では、侵入を減らし、定着を阻止することを目的に定期的に侵入状況の調査を実施していたようですが、今回の東京青海ふ頭のケースが報告されてしまいました。
人間や農作物に大きな影響がでる前に、徹底調査と素早い対処をとっていただきたいものですね。