各地で大きな被害を出した台風19号に備え、食料品や水を買い求める人がスーパーに長蛇の列をつくり、商品棚になにも無くなった映像をご覧になった方は多いと思います。
「日ごろから、災害時に備え食料品や水は備えでおくべき」と分かっていても、「賞味期限」が切れた物を買い替える事を忘れていたり、賞味期限を定期的にチェックすることが面倒なので、備えていないという方もいらっしゃいますよね。
しかし、その「賞味期限」に対する認識は正しいですか?
今日は、多くの人が誤解している「賞味期限」についてお伝えしたいと思います。
ペットボトル水の賞味期限
ペットボトルの水に表示されている賞味期限は、水が飲めなくなる期限ではなく、きちんと規定の内容量を満たすための期限が表示してあります(;゚Д゚)
これは、長期保管している間に水が蒸発してしまい、規定の内容量を満たさなくなるためです。
残念なことに、ペットボトル水の賞味期限は誤解している方がほとんどだと思います…
私も最近まで誤解していました(>_<)
メーカーによれば、ペットボトル水の多くが、濾過(ろか)や加熱の工程を経ることで、雑菌を取り除いています。
そして、雑菌のない水が腐敗することは、外部から異物が侵入しない限り、ないそうです^^
以前、日本ミネラルウォーター協会事務局長が新聞の記事でも、「水の賞味期限は、表示された容量が確保できる期限です」と話しています。
もし、水を口にした際に違和感があった場合は、足を洗うなど飲料水として以外の使い方をするべきですが、基本的に水の賞味期限 =「印字してある容量をきちんと保てる期間」ですから問題はないようです。
もちろん、保管の状態がきちんとしていたこと(直射日光や高温・高湿を避けるなど)が前提ですが、非常時には、飲用として使うことが可能です。
食料品や飲料の賞味期限
食料品や飲料の賞味期限は「消費期限」とは異なります。
多くの方が賞味期限を、「品質が切れる期限」と誤解しています(^^;)
たとえ賞味期限が切れても、それは「美味しさを維持する期間」が過ぎたにすぎません。
味が少しおちますよ~↓↓↓と言う事です。
しかも、メーカーは検査や分析から算出した期限より表示する賞味期限を短めに設定しています。
ですから、実際は賞味期限が数日切れていても食べることは可能という事です。
しかし、口にした際に違和感を感じたものは食べない事をおすすめします。
自分の五感を信じましょう♪
消費期限
「消費期限」とは、品質の日持ちが約5日程度の劣化しやすいものに表示されます。
例としては、お弁当やおにぎり、惣菜、サンドウィッチ、調理パン、精肉や鮮魚、生クリームを使用したケーキなどに表示されています。
「消費期限」は品質の期限なので、期限が切れたものは食べない方が良いでしょう。
しかし、この「消費期限」と賞味期限を勘違いしている方が多いようで、私のまわりにも「賞味期限切れちゃったから、もう食べれない…」「賞味期限が切れてたから捨てました」とおっしゃる方が多いです(^^;)
賞味期限と「消費期限」は別ものという事を忘れないでください。
日本のように、清潔な国で生活していると、賞味期限などに神経質になってしまうかもしれません。
ですが、災害時の水や食料品は大切なものです。賞味期限にこだわり過ぎず、ご自身の五感を信じて、まずは口にして確かめる事も必要なのかもしれません。