皆さん「卒婚」という言葉をご存じですか?
最近の調査によると、婚姻関係にある夫婦の約 30%が離婚しているという結果が出ています。
この「卒婚」は離婚をせずに夫婦の関係を見直す選択の一つのようです。
子供が成長し、手が離れた 40代 ~ 60代 の夫婦が選択することが多く、「離婚はせず、お互い自由なライフスタイルを満喫し、かつ、必要以上に配偶者には干渉しない夫婦関係」を作る事を指します。
「別居や離婚」と「卒婚」は何が違うのか?メリット・デメリット等、気になったので調べてみました。
卒婚とは?
明確な定義はありませんが、「卒婚」=「別居」と考えてもよさそうです。
ですから、婚姻を解消する「離婚」とは根本的に違いますね。
では、別居とは何が違うのか?ですが… 通常の別居とは違い、卒婚は「経済的にも精神的にも自立した夫婦が、お互いを認め合って尊重した上で、それぞれ自由に暮らすポジティブな選択」ということです。
簡単に言えば、円満な別居ってことですね(-_-)
もとは、2004年に出版された『卒婚のススメ』という本から始まった夫婦のかたちだったらしいです。
気になる方は『卒婚のススメ』を読んでみて下さいね!
最近は、高齢化の進むなか、多くの人が仕事や子育てを終えた後の人生を考える機会が増えた事もあり、テレビやメディアでも「卒婚」が話題になる事が多くなりました。
「卒婚」をテーマにしたセミナーも自治体で主催されることが増えているようです(;゚Д゚)
2018年に、元貴乃花親方が河野恵子さんと離婚した際に「卒婚」という言い方をして話題になりましたが、これは、単なる離婚で卒婚ではないという事になります。
最近は、「お互い自分の時間を大切にしたい」などのから、別々に暮らすケースも増えてきているといいます。
「同居=夫婦」という考えを捨てれば、もっと自由になれるのかもしれませんね。
メリット・デメリットは?
メリットとしては
・期間限定で試せることや、お互いがまた必要となったら一緒に暮らすことができる。
・離れてみて初めてお互いの大切さに気付く
(相手に感謝の気持ちが生まれ、素直に「ありがとう」や「ごめんなさい」などが言えるようになる)
・それぞれ自由に暮らしストレスフリー
・久し振りに会うと仲良くできる
デメリットとしては
・離れて暮らすことで離婚に至るケースもある。
・会う機会が減った事で、心が離れてしまったり、浮気をされてしまう可能性がある。
卒婚後の生活費は?
基本、卒婚は「経済的にも精神的にも自立した夫婦」が前提なので各自お互いの収入で生活するべきと考えます。
しかし、専業主婦として家庭を支えてきた人の場合は卒婚後に自分で生活費を稼ぐことは難しいと思いますので、卒婚を始める前にしっかりと話し合う必要があります。
配偶者から生活費をもらう、または、離婚時の財産分与から算出する等方法は色々るようです。
「卒婚」=「別居」なのですが、「卒婚」と聞くとお洒落な感じがしますよね(笑)
離婚は精神的にも経済的にもダメージが大きいのは事実です。
「家に一緒にいると息が詰まる」「定年を迎えたら離婚しよう」と考えている方は、離婚を切り出す前にこの「卒婚」を考えてみていかがでしょうか?
卒婚をされた方が、配偶者と離れて生活をしたことで、お互いを「愛おしく思う」そんな日が来るといいですね^^